経済の基本問題

希少性

希少性(scarcity)とは、人々が欲する量に比べて利用可能な量が少ない状態をいう。

(goods)とは、人間の欲求を満足させる物質的手段をいう。

消費に向けられる財を消費財(consumption goods)、他の財の生産に用いられる財を生産要素(factor of production)または生産財(production goods)という。

生産財のうち、他の財から生産されたものではない財(労働・土地など)を本源的生産要素(primary factor of production)、本源的生産要素以外の生産要素(機械・建物など)を資本財(capital goods)という。

広義の財(広い意味での財)には、無形の経済活動であるサービスまたは用益が含まれる。

希少な財を経済財(economic goods)、希少でない財を自由財(free goods)という。

経済の基本問題

希少な財(経済財)については、どれだけ、どのように作り、どう分けるかという資源配分の問題すなわち経済の基本問題が生じる。

資源配分の問題(経済の基本問題)は、新たな経済財を作るために、経済財をどれだけ、どのように使うかという問題を配分(allocation)の問題といい、作られた経済財を誰にどれだか分けるかという問題を分配(distribution)の問題から成る。

資源配分の問題(経済の基本問題)の解決を図る学問が、経済学である。

経済学による分析

経済学による分析は、現実がどうなっているかを考察する実証的分析(empirical analysis)あるいは事実解明的分析(positive analysis)と、現実がどうあるべきかを考察する規範的分析(normative analysis)に分けられる。

経済システム

財の配分と分配の問題を解決する仕組みとして、市場経済(market economy)と計画経済(planned economy)がある。

資本主義国は基本的に市場経済システムを採用している。

多くの国では、市場経済を基本としながらも、計画経済の仕組みをとりいれた、混合経済(mixed economy)あるいは混合資本主義体制をとっている。

市場のメカニズム

人々が買いたいと思う財の数量を需要量(quantity demanded)という。

価格と需要量の関係を需要関数(demand function)という。

需要関数を図示したものを需要曲線(demand curve)といい、通常は右下がりに描かれる。

参考文献

塩澤修平(2011)『基礎コース 経済学 第2版』新世社

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